多くの悲劇は、無能な人間の善意によって引き起こされる
人気漫画『ワンピース』のとあるエピソードより。青っ鼻のトナカイ、チョッパーのお話。
映画化もされ、ワンピ読者にはお気に入りの人も多いと思います。
印象的だったので。
大ケガをして死にそうだったチョッパーはドクター・ヒルルクに救われ、彼の家に身を寄せます。
が、チョッパーの怪我が完治した頃、そのヒルルクが不治の病を抱えていることを知ってしまいました。
恩人でもある大好きなヒルルクを救うために、チョッパーは万能薬と言われるキノコを探しに行きます。
数々の困難を乗り越え傷だらけになってやっとの思いでキノコを見つけ出し、ドクターのもとへ届けます。
ドクターに無事キノコを食べさせたチョッパーは1人浮き立ちます。
「これで病は治るんだ!俺は人の命を救ったんだ!」
が・・・
実は自分が食べさせたキノコが、人を殺す毒キノコだったことを友人・くれはから聞かされます。
この後、くれはが泣きながらチョッパーに訴えます。
「いいかい、優しさだけじゃ人は救えないんだ。
人の命を救いたきゃ、それなりの知識と医術を身につけな。
腕がなけりゃ 誰一人救えないんだよ」
ヒルルクを救いたいというチョッパーの優しさでしたが、
正しい知識や技術がなければ、その行動力は悲劇を生んでしまいます。
ヒルルク亡き後、チョッパーは医者になり、主人公・ルフィの船に船医として乗り込みます。
優しさや正義も、正しい知識や技術があってこそだと考えさせられるお話でした。
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