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成功すれば幸せになれるのではなく、幸せな人が成功できる。ショーンエイカーの【幸福優位】

 

お気に入りの本のレビューです。

 

 

心理学者・ショーンエイカーさんの著書。

「幸福優位 7つの法則」

(原題:The Happiness Advantage: The Seven Principles of Positive Psychology That Fuel Success and Performance at Work)

 

最初のきっかけはTEDの動画で名前を知って、とてもユニークな方だと思い、著書を調べたのを覚えています。

 

”私たちは幸福になるために努力し成功しなければならないと思っていますが、逆だとしたらどうでしょう?”

 

自分自身の学びのために、本の概要を自分なりにまとめてます。↓

 

7つの法則は下記の通り。

(表現も私自身にとって理解しやすいように変えてます)

 

法則1.幸福な脳ほど高い能力を発揮する

幸福な脳はそうでない脳に比べて、高い能力を発揮し、創造的で生産性が高いことが証明されている。また、寿命が長く健康である。

ポジティブ感情の高い社員は、そうでない社員より高い評価を得ており給与も高い。また、幸福度によって20年後の収入を予測できる。

そして、訓練によって「幸福な脳」に作り替えることができる。

訓練としては、
瞑想(左前頭葉前部皮質を発達させる)、何かを楽しみにする(先のイベントをカレンダーに書き出す)、意識的に人に親切にする、ポジティブになる環境に身を置く(悪いニュースは消す、職場のデスクに大好きなもの・人の写真を置く)・・・

 

法則2.自分のマインドを変えると現実も変わる

絶対的で不動に見える現実の出来事も、観測者によって、違う現実となる。

「生産的であること」にとらわれ、家族と過ごす時間や趣味の時間、休憩時間を「非生産的」と捉えるなら、それは本当に時間の無駄となる。
そういった余暇、を自分を充電する時間・周囲との絆を深める時間と捉えるなら、その余暇の与えてくれる恩恵は大きくなる。

ピグマリオン効果:上司が期待した通りに部下は変化していく。良くも悪くも。

 

法則3.物事の良い点に着目する

(潜在意識とか引き寄せの法則に近い内容でした)
脳は、自分が探している情報しか見つけられない。それ以外の情報は無意識のうちにシャットアウトしている。

自分が運が良い、と思っている人は、運が悪いと思っている人よりも、実際にチャンスをつかむ可能性が高い。

1週間のワーク:毎日、その日あった3つの良いことを書き出す。

 

 

法則4.悪い状況を利用する

世間一般的に「悲劇」と捉えられる状況に身を置かれてもそこから成長する人とそうでない人がいる。

傷一つない履歴書を持つ人は、失敗と成長の履歴書を持つ人ほどには見込みがない。

過剰学習:1つが上手くいかなくなると、他のすべてもダメに思えてくる。

 

法則5.小さなステップから

いきなりフルマラソンはできない。小さなことから少しずつ。

TVのリアリティーショーのような”一夜で大変身”を望むと、いら立ちと閉塞感だけが残り、良い成果は得られない。

 

法則6.変化を嫌う脳の仕組みを知る

私たちは習慣のかたまりである。

毎日少しずつの努力を続け、習慣にしていく

意志の力に頼らない。意志力では絶対にうまくいかない。

 

法則7.人間関係へ投資する

成功への道は孤独なものではない。成功者は孤高であるというのは誤った世間のイメージである。

人は打ちのめされたときやプレッシャーに押しつぶされそうな時ほど、一人になりたがるが、周囲の人と距離を置くと、かえって悪い方向にしか進まない。

酷い状況の時ほど、周りの人との手を放してはいけない。

職場においても、多くのリーダーは"生産性"ばかり優先し、職場の雰囲気や人間関係を良くする努力を後回しにしているが、それが会社と彼ら自身の業績を損なっている。
(不況時や業績が悪化すると、会社の懇親会などのイベントは「経費の無駄」として真っ先に切り捨てられることが多い。)

 

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私が印象に残っていたのは、法則5の中のエピソード。

とある上級エグゼクティブから相談を受けたとき。彼のオフィスは書類の山で散らかり、放置していた受信ボックスの未読メールが1400件(!! うちの上司より酷い)という状態。
これをすべて処理しなければならないという恐怖感におびえていました。
(私でもこれだけのメールが溜まっていれば逃亡したくなります)

著者のアドバイスは下記の通り。

①とりあえず昨日までのメールは無視。新しく届いたメールはすぐ処理する
②これを3-4日間続ける。
③慣れてきたら、その日プラス1日分の古いメールを処理する
④これを毎日続ける。

・・・結果、3週間で彼のオフィスとメールボックスは綺麗に元通りに!

 

 

他にも、「練習が完璧を生む」など、聞いたことはあるけど実践できていなかった考えもたくさんありました。

 

また、「高収入だからor環境に恵まれたから幸せなのでは?」という反論にもきっぱりと科学的根拠をもって否定しています。

 

一度買ったけど手放してしまった本なので、備忘録としてここに書き残しておきます。

 

気になった方は書店で探してみてください。

最初はTEDの短い動画を見てみることをお勧めします!

 

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